古王国ガンディアの王女シュラインが、青月の宮から黒衣の魔性・亜珠にさらわれた。ガンディア王は破妖剣士たちが住む浮城の長マンスラムに、王女の救出を依頼する。そして、王女救出に向かったのは破妖の剣「紅蓮姫(ぐれんき)」を持つ少女剣士ラエスリールだった。強大な魔力を持つ妖貴・亜珠の前にラエスリールの力はあまりに小さい。その時、闇主(あんしゅ)という美貌の男が少女剣士を救った…。
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非常に刊行速度が遅くて締切を守れないことで有名な作者。
このお話は既に完結しておりますので、最後まで安心して読めます。
(完結までにも紆余曲折あったらしいですが;)
書籍情報
挿絵トラブル
イラストに関しての色々なトラブルもあったようです。
翡翠(第5章)外伝ぐらいまでは従来のイラストレーターさんが挿絵を描いてますが、それ以降はすべて新しいイラストレーターさんが描いています。そして、過去に遡ってイラストを差し替えしようと試みたらしく、今では表紙と中身の挿絵を描いたイラストレーターさんが異なる、という非常に残念な結果に落ち着いています。
表紙買いする方はお気をつけください。私はどちらのイラストも好きですが、やはり思い入れがあるのは過去の方ですね。中学生の頃にこの小説で初めて知ってから、その方の作品を買い漁ってましたから。
イラストレーターの交代騒動は非常に衝撃的でした。本当に残念。
小説の内容
さて、小説の中身は、本当に大好きで。
無口で不器用で後ろ向きな女主人公が、妖魔を喰らう特別な紅蓮姫を手に、満身創痍になりながら戦っていくお話です。
この中で出てくる主人公の護り手の闇主がとても曲者で。
主人公に一途ですよというアピールで軽口叩くもんだから主人公に信用されず、でもへこたれない、という演技をしている曲者です。前半と後半で、主人公に見せる性格が180度変わるのが最高です。
本編は終わっていますが、その後も外伝が刊行されていますので、邪羅とかが知りたい方はそちらで。
実はメディア化されています
OVA
破妖の剣は1992年にOVAが作成されました。
上下巻でそれぞれ30分。題材は第1巻の「漆黒の魔性」です。
昔過ぎて覚えておりませんが「原作のメディア化ってこうだよね」と遠い目をしたことを覚えております。
今ではもう入手困難です。
サントラ
音楽がありましたのでリンクしときます。
1 亜珠のテーマ
2 紅蓮姫のテーマ
3 ラエスリールのテーマ
4 闇主のテーマ
5 TIME TRIP DANCE
6 DON’T CRY MY LOVE
7 漆黒城のテーマ
8 戦闘のテーマ
9 EYES IN MY HEART
10 亜珠婚礼のテーマ
11 乱崋のテーマ
12 シュラインのテーマ
13 夢の力
コミカライズ
破妖の剣は何度かコミカライズされております。
話ごとにコミカライズしたイラストレーターは異なっており、現在入手できるのは新イラストレーターさんのコミックのみとなっております。
まとめ
話の展開が遅々としてたり、主人公の後ろ向き具合が酷すぎて苛々したこともありましたが、全部ひっくるめて大好きな作品です。